
ATF無交換による不具合は、脳梗塞に似ています。
オートマオイルの交換頻度は、一般的に走行距離が2万キロ~3万キロ毎の交換が推奨されていました。
現在ではメーカーや車種によっては10万キロ毎の交換を推奨していますが、理由としては車の性能が向上したことにより10万キロ程度までなら、オートマオイルを交換せずとも、問題が出ることがなくなってきたことによるものです。
しかしながら、車の持ち主が2~3万キロ毎にきちんとオートマオイルを交換していれば問題ないのですが、6~7万キロまで無交換で走ってから初めて交換すると、かえって不具合が出ることがあります。
そのためにも車を長い間、良いコンディションで乗り続けるために、2万キロ~3万キロ毎に交換することをお勧めします。
長期間無交換だったオートマオイルを交換することにより、オートマチックトランスミッションに不具合が出る理由
長期間無交換だったオートマオイルは、ギアの磨耗によって出たスラッジなどで汚れています。しかし、長い間に徐々に蓄積した汚れは、トランスミッション内に固着していることが多く、突然不具合を起こすことはあまりありません。
ところが、オートマオイルを交換すると、固着していた汚れが一気に剥がれてオイル内を移動して、トランスミッションの内部でつまり、不具合を引き起こしてしまうのです。
人間に例えると動脈硬化による血栓が脳に流れていって脳梗塞を起こすようなものです。具体的には、ギアの滑り、エンスト、シフトチェンジの不具合などが起こりやすくなります。
最悪走行不能になりますので注意が必要です。
そうならないためにも2〜30,000キロの交換をお勧めします。